本学科には、授業と課外活動のほかに、学生のみなさんが協力しあいながら自主的に学び、研究の成果を発表するための学会組織「青山学院大学比較芸術学会」があります。2013年度に設立されたこの学会は、学生全員と専任教員を主な学会員とします。活動内容は次の通りです。芸術全般についての専門的な研究成果を発表する学会誌『パラゴーネ』の発行(年1回)。学生が主体となって、芸術や文化について自由に執筆する『HIGE会報』の発行(年3~4回)。比較芸術学会大会の開催(年1回)。また、美術・音楽・演劇映像の各分野に「研究会」があり、それぞれ鑑賞会や勉強会を定期的に開催しています。学会活動を通して、学生のみなさんに自ら学ぶことの面白さを存分に体験していただきたいと希望しています。
比較芸術学入門B 特別授業《2015年度》
落語界の重鎮桂歌丸師匠をお迎えし、落語二席(門下の桂歌助師匠による『都々逸親子』と、桂歌丸師匠による『つる』)のあと、本学科の佐藤かつら教授との対談が行われました。対談では、落語の「間」の大切さ、手拭いと扇子の扱い方、ひとりで何役も演じる醍醐味や、共に江戸時代に成立した歌舞伎との対比や学ぶ点など貴重なお話を伺いました。最後に、学科生からの「長く続けられた秘訣は?」との質問に、「好き以外何もない。芸の苦しみ、経済的な苦しみはあったけれど、先に光が在るだろうと。ただ、計算違いだったのは、先にではなく、上(頭)で光っちゃったこと(笑)


第三回比較芸術学会大会 深作健太氏講演会 《2015年度》
映画監督の故深作欣二氏を父にもつ深作健太氏は、幼少時から京都太秦など映画の現場に出入りし、その後、父子合作の『バトル・ロワイヤル』で初脚本、『同Ⅱ【鎮魂歌】』で初監督。「ジャンルを問わず、さまざまな表現に取り組みたい」との言葉通り、2015年、R・シュトラウスの『ダナエの愛』でオペラ演出家としてもデビューを果たされました。父欣二氏にとって映画製作の原点である15歳で迎えた敗戦体験から日本映画60年の歩みを説き起こし、監督作品である『仁義なき戦い』『蒲田行進曲』に込めた思いや、健太氏自身の映画、演劇、オペラとの関わりについて熱く語ってくださいました。これから船出する皆さんにと、「自らの欲望に忠実に!先輩たちの言葉にふれ、何かをつかみ前進していってください」とのメッセージをいただきました。

比較芸術学会会誌『パラゴーネ』
![]() |
|||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
![]() |
『ひげ会報』〈比較芸術学会会報〉Vol.16(最新号)

サイズダウンロード(約41MB)
比較芸術学科 パンフレット(2023年度)

ダウンロード(約19MB)